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​Cさんの場合
20代・事務職

*聴力は?


両耳105dB。
人工内耳装用、30dB。

​耳で聞く音声と読唇術で半々。

*いつからいつまで普通学校に通っていましたか?

小学校〜大学。

聾学校に通ったことはないです。

*どの科目が一番大変だと感じたか?

英語と音楽。

今思えば、周りから「耳が聞こえないと難しい科目」と擦り込まれて苦手意識を持っていたようにも思う。


*英語や音楽など、耳を使う授業に関してはどのように工夫をしていたか?

特にしていない。仕方がないと諦めていた。

でも、英語は姉に日本語訳の仕方や単語のイントネーションを、音楽はピアノを習っていた妹に歌や曲のリズムを教えてもらったりした。

*コミュニケーションについて苦労したことはなにか?

グループ学習など複数人で話し合う時間は混ざれなかった。

聞こえなくて知らなかったからできなかったことでも理不尽に怒られることがあった。

 

*クラスでの友達とのコミュニケーションで工夫していたことはなんですか?

聞き取れないことがあって教えてもらう時は、迷惑がられないように尋ねる相手が偏らないようにした。

仲良くなる友達は無意識にわかりやすく話してくれる人を選んでいた。


*授業を受けるにあたって、どういった配慮をお願いしましたか?

席を常に前から2番目にしてもらっていた。

大学時代は学内のノートテイクを利用した。

*普通学校へ通うにあたって、どんなことが一番大変だったことは?

普通学校しか知らないため比較できないが、

授業も連絡事項も何かの合図も全て聞いて理解しなければいけないこと。

小学生の間は休み時間もチャイムを聞き逃さないように気を張っていた。

*普通学校に通ってよかったことはなにか?

健聴の人と接してきたため、現在の職場ではコミュニケーションの面で特に苦労してない。

また、恐らく聾学校に通うよりも、世界の広さや色々な人がいることを知る経験が多くできたことも今の生活に役立っていると思う。

*ろう学校に行きたいとおもったことがありますか?

行きたい気持ちも行きたくない気持ちも両方あった。

聞こえないことで辛い思いをしたこともあり、聾学校に行ったら楽になれるかもしれないと思っていた。

一方で、聾学校に行ったら後の人生が大変だと思っていた。

 

*学校以外で習い事をしてましたか?

小2〜6で水彩画、中1〜3で油画。

学習面では小学生の間は公文(通信制)、中3の受験生の時は個別指導塾。

*普通学校へ通うにあたって心得て欲しいこと
 そして、
普通学校へ通う後輩へのメッセージ!

聞こえないこと・聞こえにくいことは

少し生きづらいことかもしれません。

上手にできなくて挫けそうになることも

たくさんあると思います。

でも…

みんなと同じじゃなくても大丈夫。

できないことがあっても大丈夫。

世の中なんとかなるようにできてるよ。

だからそんなに心配しないでください。

 

聞こえないことに悲観するよりも、

失敗することを恐れるよりも、

”自分の好きな自分”になって

唯一無二のあなたの人生を楽しんでください。

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