死について。
死について。 以前の仕事柄、毎日毎日「死」について考えさせられてた。
「まだ生きたい。」「辛いよ。」 「もう生きられないんでしょう。」 「はやく死にたい。」 と心の声をこぼす患者さん。 家族の前では笑顔だけれど、 家族が帰ってから、 ひっそりとむせび泣いてた患者さん。
「死はね、誰にでも訪れるのよ。怖いけど受け入れなきゃね。」 と覚悟を決めて清々しい顔をされていた患者さん。 「ねえ、わたしは死ぬのかい?」 と手話で聞いてきた患者さん。
「わたしね、長く生きられないと思うんだ。自分の体が自分が一番知ってるから。」 と笑顔で話していた友人。
そのたびに、 ただただ手をさすったり抱きしめたり、 傾聴することしかできなかった自分。
いろんな患者さん、いろんな利用者さん、 いろんな人がいて、 介護職から離れた今も、 ふとしたときに鮮明に思い出す。
思い出すと同時に、 「悔いのないように大事に生きよう」 とハッとさせられる。
ただ、 いまを大事に。 いまを精一杯に。