なんやかんや生きていける。
持病の関係で、 何度か、それも突然、
無音の世界で生活してきて、 一つだけわかったことがある。 突然音を失っても、 突然身体に激痛が走っても、 突然のことに悔し涙で溢れ出ても、
お腹は空く。時間は動いていく。
日は暮れて、また日は昇る。
なんやかんや生きていけるんです。
たとえ音を失っても、
たとえ好きなことができなくなっても、
でも、生きていける。生きていけるんです。
なぜなら、
気づかなかった幸せがたくさんたくさんあるから。 これでもかっていうくらいに。
たくさん落ち込んで、 たくさん泣いて、
たくさん悔しくなって、 時間が過ぎていくなら、
どうせなら、
どうせなら、
笑っていたい。
今しかない時間を思いっきり楽しみたい。
聞こえなくても、
身体が辛くても、
楽しめる方法はたくさんある。
読書もできる、映画もみられる、好きな人の表情もみられる、
大好きなご飯を食べられる、歩くことができる、 働くこともできる、季節の移り変わりを感じられる、
手を動かすことができる、手紙を書くこともできる、
あれも、これも、それも。
ね、たくさんあるでしょう?
数えきれなくらいの「できる」が、まだまだ存在してる。 それって、すごく幸せなことだと思う。