不幸なんかじゃない。
この病気は「不幸」を生むものなのだろうか。
同じ病気の方の話を聞いて、なんとなく、ふと思う。
確かに、
前が真っ暗闇になるほど、
壮絶な発作とか、
想像を絶するほどの辛さが、
毎日のように見舞われることもあったけれど、
でも、私は、「不幸」ではなかったよ。
もちろん、とても辛かったけれど。
いろんなこと諦めて、
当たり前の道さえも諦めて。
でも、
諦めたからこそ、
できなかったからこそ、
たくさんの涙を流したからこそ、
見えてきたこと、
気付いたことが山ほどある。
ひょっとしたら、
私の中に潜む病気は、
健康な人よりも何倍も何倍も、
「しあわせ」を沢山与えてくれたのかもしれないって思う。
どうか、
この病気を抱えてる方、
どうか、
前がみえなくなるくらい悲観にならないでほしい。